調停 [調停]
調停が始まった。
緊張しながら、頭を下げて挨拶をする。
調停委員は二人とも穏やかそうな感じで、私は少しほっとした。
まず初めに、「何が一番つらかったですか?」と聞かれた。
頭の働きが鈍い私は、しばらく考えて言った。
「突然怒鳴り出すことです。」
ああ、なんて説明すればいいんだろう。
殴られたことはない。
あの目つきと怒鳴り声と全身から発する怒りのオーラで私たちを支配する。
「立派な旦那さんじゃないですか。」
「子供さんも可愛がっているし。」
「反省しているみたいですよ。」
そうじゃない。
それはここだけ。
私達だけになると人格が変わるの。
誰か助けて。
緊張しながら、頭を下げて挨拶をする。
調停委員は二人とも穏やかそうな感じで、私は少しほっとした。
まず初めに、「何が一番つらかったですか?」と聞かれた。
頭の働きが鈍い私は、しばらく考えて言った。
「突然怒鳴り出すことです。」
ああ、なんて説明すればいいんだろう。
殴られたことはない。
あの目つきと怒鳴り声と全身から発する怒りのオーラで私たちを支配する。
「立派な旦那さんじゃないですか。」
「子供さんも可愛がっているし。」
「反省しているみたいですよ。」
そうじゃない。
それはここだけ。
私達だけになると人格が変わるの。
誰か助けて。
語り出したタクト [モラハラ]
「ねえねえ、お母さん。」
「なあに?」
「僕、お父さんに腕をねじられたことがあるんだ。」
別居して半年、タクトが突然話し始めた。
「お父さん、お酒飲みながらテレビ見ていた。
僕が横に座って一緒にテレビを見ていると、お父さんが僕の手をねじったの。
手が外れるかと思った。」
長い沈黙のあと、私はタクトに聞いた。
「……痛いって言わなかったの?」
タクトは言った。
「怖くて言えなかったの。お父さんの目が怖かったんだ。」
ごめんねタクト。
こんな目に合わせてごめん。
私はタクトを抱きしめる。
お父さんのそういうときの目。お母さんもよく知ってるよ。
すべての力を奪う、真っ黒い底なし沼のような目。
「なあに?」
「僕、お父さんに腕をねじられたことがあるんだ。」
別居して半年、タクトが突然話し始めた。
「お父さん、お酒飲みながらテレビ見ていた。
僕が横に座って一緒にテレビを見ていると、お父さんが僕の手をねじったの。
手が外れるかと思った。」
長い沈黙のあと、私はタクトに聞いた。
「……痛いって言わなかったの?」
タクトは言った。
「怖くて言えなかったの。お父さんの目が怖かったんだ。」
ごめんねタクト。
こんな目に合わせてごめん。
私はタクトを抱きしめる。
お父さんのそういうときの目。お母さんもよく知ってるよ。
すべての力を奪う、真っ黒い底なし沼のような目。
調停前 [調停]
今日は初めての調停だ。
家庭裁判所に入るのも初めて。
古くて暗い建物。
受付をすると、職員の人が控室を教えてくれる。
開けると、狭い部屋に3人の男女が座っていた。
?私、間違えた?
やっぱりこの部屋で合ってた。
そうか。この人たちも調停なんだ。
みんな疲れて険しい顔をしている。
私もこれから仲間入りだ。
「○○番の方、お待たせしました。」
夫はどの部屋にいるのだろう。
どうか会いませんように。
あの目で睨まれたら、何も考えられなくなる。
だめだめ。うっかり顔を思い出してしまった。
どうかちゃんと話せますように。
家庭裁判所に入るのも初めて。
古くて暗い建物。
受付をすると、職員の人が控室を教えてくれる。
開けると、狭い部屋に3人の男女が座っていた。
?私、間違えた?
やっぱりこの部屋で合ってた。
そうか。この人たちも調停なんだ。
みんな疲れて険しい顔をしている。
私もこれから仲間入りだ。
「○○番の方、お待たせしました。」
夫はどの部屋にいるのだろう。
どうか会いませんように。
あの目で睨まれたら、何も考えられなくなる。
だめだめ。うっかり顔を思い出してしまった。
どうかちゃんと話せますように。
帰宅時間 [モラハラ]
夜七時を過ぎると、私は気付かないうちに何回も時計を確認する。
今日は何時に帰ってくるだろうか。
だんだん肩が強張ってくる。
子供達は…楽しそうにテレビを見ている。
何でだろう。私だけ何で怖いんだろう。
ああ、車をバックさせる音が聞こえてきた。
心拍数が上がる。
恐怖心を押し殺して、何も感じていないふりをする。
「お帰り。」
「………。」
鋭い目で睨みつけながら、横を通りすぎる。
私には決して言わない。
別にいいんだ。こんなことで悲しむもんか。
「お父さん、おかえり!」
「おかえりなさーい!」
「ただいまー!!」
早く一日が終わればいい。
☆☆☆
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今日は何時に帰ってくるだろうか。
だんだん肩が強張ってくる。
子供達は…楽しそうにテレビを見ている。
何でだろう。私だけ何で怖いんだろう。
ああ、車をバックさせる音が聞こえてきた。
心拍数が上がる。
恐怖心を押し殺して、何も感じていないふりをする。
「お帰り。」
「………。」
鋭い目で睨みつけながら、横を通りすぎる。
私には決して言わない。
別にいいんだ。こんなことで悲しむもんか。
「お父さん、おかえり!」
「おかえりなさーい!」
「ただいまー!!」
早く一日が終わればいい。
☆☆☆
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クロチアゼパム、クロチアゼパム [うつ]
生きるのがつらい。
今日は朝からなんだかものすごく悲しい。
家を出てからすぐ、私はうつ状態になってしまった。
うつっていうのは脳の病気だ。
一日中眠い。食欲がない。泣いてばかり。肩がぎゅーってこわばる。
何もする気になれない。何も決められない。何をすればいいか分からない。
いちばん辛いのは、自分を責める考えが止まらないことだ。
私なんか生まれてこなければ良かった。
私の努力が足りなかったのかも。
あのとき、こうしていれば。
どうしてあんなことしちゃったんだろう。なんで。なんで。なんで。
心配になった母に無理やり病院に連れて行かれた。
それはそうだ。2人の子供がいるんだから。
今思うととても恥ずかしい。子供達はさぞかし不安だっただろう。
本当にごめんなさい。
今飲んでいる薬はセルトラリン錠。抗うつ作用がある。
飲み始めて1週間は、ひどいめまいと吐き気に苦しんだ。つわりのときみたいだった。
がんばって飲み続けると体が慣れて、鬱々とした気分が少しずつ軽くなっていった。
それでもどうしても強い不安に襲われる日がある。
そんなときは、寝る前にクロチアゼパム錠を1つぶ飲む。
30分くらいすると、ふうっと眠くなってそのまま何も悩まされずに眠ることができる。
クロチアゼパム、クロチアゼパム。
呪文のように心の中で唱えてみる。
明日はきっと大丈夫。
☆☆☆☆
アマニ油を採るとうつにも効くらしいので、毎日1さじなめてます。
薬のおかげかもしれないけど、前よりはマシな状態にはなってます。
何でもいいから試してみる私。早く治りたい。
このメーカーのは液だれしないので一番お気に入り。
今日は朝からなんだかものすごく悲しい。
家を出てからすぐ、私はうつ状態になってしまった。
うつっていうのは脳の病気だ。
一日中眠い。食欲がない。泣いてばかり。肩がぎゅーってこわばる。
何もする気になれない。何も決められない。何をすればいいか分からない。
いちばん辛いのは、自分を責める考えが止まらないことだ。
私なんか生まれてこなければ良かった。
私の努力が足りなかったのかも。
あのとき、こうしていれば。
どうしてあんなことしちゃったんだろう。なんで。なんで。なんで。
心配になった母に無理やり病院に連れて行かれた。
それはそうだ。2人の子供がいるんだから。
今思うととても恥ずかしい。子供達はさぞかし不安だっただろう。
本当にごめんなさい。
今飲んでいる薬はセルトラリン錠。抗うつ作用がある。
飲み始めて1週間は、ひどいめまいと吐き気に苦しんだ。つわりのときみたいだった。
がんばって飲み続けると体が慣れて、鬱々とした気分が少しずつ軽くなっていった。
それでもどうしても強い不安に襲われる日がある。
そんなときは、寝る前にクロチアゼパム錠を1つぶ飲む。
30分くらいすると、ふうっと眠くなってそのまま何も悩まされずに眠ることができる。
クロチアゼパム、クロチアゼパム。
呪文のように心の中で唱えてみる。
明日はきっと大丈夫。
☆☆☆☆
アマニ油を採るとうつにも効くらしいので、毎日1さじなめてます。
薬のおかげかもしれないけど、前よりはマシな状態にはなってます。
何でもいいから試してみる私。早く治りたい。
このメーカーのは液だれしないので一番お気に入り。
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分岐点 [モラハラ]
繰り返し繰り返し思い出す。
あの日のこと。
リビングの窓ガラスがびりびり震えるほどの怒鳴り声。どす黒い顔。
タクトは石のように固まったまま。
声も出さず、ううん、恐怖のあまり声も出せずに涙を流す。
「おかあさん……。」
ミユが私の後ろでスカートのすそを引っ張る。
私の頭の中で何かが爆発した。
早くここから逃げろ!逃げろ!!早く!!!
私は、たくさんのモノを置いて、子供達を連れて、家を出てしまったのだ。
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あの日のこと。
リビングの窓ガラスがびりびり震えるほどの怒鳴り声。どす黒い顔。
タクトは石のように固まったまま。
声も出さず、ううん、恐怖のあまり声も出せずに涙を流す。
「おかあさん……。」
ミユが私の後ろでスカートのすそを引っ張る。
私の頭の中で何かが爆発した。
早くここから逃げろ!逃げろ!!早く!!!
私は、たくさんのモノを置いて、子供達を連れて、家を出てしまったのだ。
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タグ:モラハラ